門柱とは、門周りに必要な機能である表札・ポスト・インターホン・門灯などを組み込んだものを指します。
表札・ポスト・インターホン・門灯といったこれらの機能をどうまとめるかによって、また、どのような素材を使用するかによって、おうちのイメージに大きく関わってきます。
そして、その門柱はご自宅にきたお客様がまず目にすることになるためお家の顔となり、門柱のデザインによって印象がガラリと変わってくる重要なエクステリア(外構)のポイントの一つです。
自分の好きなアイテムや素材を組み合わせることで、世界で一つだけのオリジナルの門柱をつくることができます。
今回は、ブロックを積んで作る造作門柱のデザインについて、業界歴25年以上の愛知県岡崎市のエクステリア・外構専門店ライフ・ランドが、素材ごとの特徴を踏まえてご提案していきます。
前回ご紹介した、門柱に組み合わせるポスト・表札・照明についての記事と合わせてご覧いただければ、門柱デザインについてトータルに考えることができると思います。
参考記事:門柱は組み合わせ次第!ポスト・表札・門灯のおすすめご紹介
門柱デザインのポイント1|ブロックの素材と仕上げを選ぶ
ブロック積みの造作門柱を作る場合、門柱本体の素材を何にするかを検討する必要があります。
素材には大きく分けて2つあり、一つは普通コンクリートブロックを積んで塗装するもの、もう一つは化粧ブロックを積むものです。
普通ブロックを塗装する
敷地の境界などに積まれることの多い、普通コンクリートブロックを積んで門柱の土台を作ります。
お家の顔となる門柱なので、積んだままのグレーで目地が丸見えの状態ではせっかくのお家のイメージが台無しになってしまいます。そこで、コンクリートブロックを積んだ門柱に塗装を行うことをおすすめします。
ブロック塗装材メーカー|アイカ工業:ジョリパット
塗装にはアイカ工業のジョリパットという塗装材がよく使われます。
細かなトーンの違いによる選択肢の広いグレーがあるので、イメージに近い色合いを見つけることが可能です。
また、和の伝統色をイメージしたものや、ビビットカラー、ミスティーカラーやサニーカラーといった色合いも様々あり、お気に入りの色を使用することができるのも塗装材を使用するメリットに挙げられます。また、塗り方によっても印象が異なります。例えば校倉仕上げという塗装仕上げはギザギザのコテを使用することで波模様が出来上がります。校倉仕上げはモダンな雰囲気にあう仕上げの一つです。
ブロック塗装材メーカー|OnlyOneClub(オンリーワンクラブ):グラニットコート
OnlyOneClub(オンリーワンクラブ)のグラニットコートは、簡単スピーディの施工、汚れの付きにくさを特徴としており、凹凸を生かした石目調を表現することができます。既存仕上げ材の上にも施工可能なので外構リフォームにもおすすめできます。
化粧ブロックを積む
化粧ブロックとはブロックの表面に凹凸や、着色を施したコンクリートブロックの一種です。
各エクステリアメーカーでオリジナルの商品が出ているので、お好きな素材を用いて個性的な門柱を作ることができます。
外周のブロックに化粧ブロックを用いている場合は、門柱にも同じ化粧ブロックを用いると、まとまりのある外構(エクステリア)デザインになります。
また、化粧ブロックの素材によっては、ブロックに塗装する門柱やタイルを貼る門柱に比べると、工期短縮や費用を抑えられる場合も出てきますので、門柱を検討する際は、このような面も比較してみるといいかもしれません。
化粧ブロックメーカー|ユニソン:ジャスティ,シャモティ
よく用いられる化粧ブロックはユニソンのジャスティやシャモティといったものです。これらの色味はベージュやブラウン系でどんな建物にも馴染みやすいものとなっているのが特徴です。リブの本数によりデザインも異なります。価格も比較的安価なため、幅広いお客様に利用されています。
化粧ブロックメーカー|東洋工業(TOYO):エレガシリーズ スギーウォール
スギーウォールは、杉板型枠を用いたコンクリート打ち放し壁をイメージしたコンクリートブロックです。打ち放しらしい色ムラやラフさが特徴的です。
東洋工業(TOYO)の化粧ブロックには、木目調マテリアル、石材のマテリアルといった本物の質感にこだわった商品が多くあります。
門柱デザインのポイント2|貼材をつける
門柱の土台となるブロック塀が出来上がったら、タイルやレンガといった貼材をアクセントとして一部に貼ったり、ブロック塀を覆うように貼ったりすることができます。貼り方によって門柱の印象が変わってくるのでこちらも門柱デザインを考える上で重要なポイントとなってきます。
アクセントで一部に貼る
塗装を施した門柱に表札・ポスト・インターホンだけでは物足りない、建物と馴染まないと感じる場合には、貼材を使用することをおすすめします。建物の外壁に使用した材料と似た雰囲気のものを選ぶと、外構(エクステリア)とのまとまりができ、統一感のある外構(エクステリア)デザインとなります。
貼材メーカー|OnlyOneClub(オンリーワンクラブ):ガラスタイル
OnlyOneClub(オンリーワンクラブ)にはガラスでできたガラスタイルがあります。ガラス特有の奥行き感と反射光により空間に透明感を持たせます。
300角・200角・150角と3つの異なるサイズがあるので組み合わせにより様々なパターンで貼り付けることもできます。
貼材メーカー|LIXIL(リクシル):アクセントモザイク
1つが20㎜角サイズのアクセントモザイクはシート状になっているため、様々なサイズに対応可能なので、狭い範囲でも広い範囲でも使用しやすいタイルです。狭い範囲に使用すると門柱のアクセントとなり、広い範囲に使用すればモザイクタイルが印象的な華やかなイメージの門柱になります。
貼材メーカー|ユニソン:パイルストーン
天然石の趣きを生かしたユニソンのパイルストーンは、風格のある門周り空間をもたらします。アクセントとして一部に貼るだけでも高級感を演出してくれます。門柱全体に貼ることもできるので、お庭の雰囲気に合わせた使い方をご提案できる商品です。
全体に貼る
ブロック塀の門柱に塗装は行わず、直接貼材で門柱を覆うように仕上げることもできます。この際、貼材がメインとなるため門柱のイメージに大きく関わってきます。大振りな素材を使い、高級感を演出したいときにはおすすめの方法です。
貼材メーカー|アドヴァン:モルジュ
石目調のタイルで、サイズのバリエーションが豊富にあります。300×600角の大判タイルを用いると石目調の雰囲気が強調され、高級感のある門柱になります。門柱幅800㎜が多く作られる門柱のサイズですが、800㎜の門柱では300×600角のタイルはカットして貼ることが多くなってしまいます。そのため幅1200㎜やそれ以上の幅の門柱にする場合、300×600角のタイルの多くをカットせずにそのままのサイズで使用することができるので見栄えがします。
門柱デザインのポイント3|笠木をつける
門柱の上に乗せるプレート状のものを笠木と言います。笠木は無くても困らない素材ですが、門柱のアクセントとなるだけでなく、雨だれなどの汚れの軽減にも役立ちます。笠木にも様々な種類があり、石材やレンガ、アルミ等があるため、門柱のデザインに合わせた素材を選べます。
レンガの笠木をつける
レンガ笠木は南欧風(プロヴァンス風)の建物によく馴染むデザインです。塗装仕上げの門柱に組み合わせることで、レンガの色味がより引き立ちます。レンガの色も様々な種類があるので、お好きな色を選んで組み合わせることもできます。
アルミの笠木をつける
アルミの笠木はシンプルなデザインのため、スタイリッシュな門柱デザインによく合います。門柱の上に乗せるだけでなく、サイドにも取付可能なので、門柱を囲うようなデザインを作ることもできます。エッジラインがシャープな印象を与えてくれます。
門柱デザインのポイント4「門柱に穴をあける」
塗装した門柱にも化粧ブロックの門柱にも穴をあけることができます。加工したブロックを用いると門柱の一部に穴を作ることが可能になります。そこをアクセントとして風穴としたり、ガラスブロックを組み合わせたりとデザインの幅が広がります。
風穴・スリットを作る
幅の広い門柱には真四角の穴をあけたり、細長いスリットを入れたりすることで、単調な門柱のアクセントとなります。風穴・スリットの大きさや数は調整できるので、お好きなデザインをつくることができます。
ガラスブロックを組み合わせる
門柱に作った穴をそのままにするのではなく、そこにガラスブロックを組み込むこともできます。ガラスブロックは陽射しが通過することにより、やわらぎを演出することができ、エクステリアに光のアクセントを添えてくれます。いくつかの模様がデザインされたものや色付きのもの、イラストが描かれたものもあります。さらに表札として名前を入れることのできるものもあるので、門柱のアイテムとしても使用することができます。
どんな門柱のデザインにしようか迷ったら
いかがでしたか?今回は門柱のデザインについてお話しました。
門柱に使用する素材によって様々な門柱が生まれます。まずはお好きなアイテム・デザインで組み合わせてみてください。ご自宅のテイストやイメージに合った商品を選ぶことが門柱を作る上で重要となってきます。
お家の外観で使用した素材と同じ素材や似た素材を使ってみたり、アクセントとして印象的な素材を使ってみたりと、門柱には様々な素材、作り方があります。
お家のデザインを考えたように、門柱決めも少し時間をかけてこだわってみてはいかがですか?
素材や色、デザインなど選びきれないかもしれませんが、外構・エクステリア(外構)会社にご相談いただければ、お客様の好みを聞き出し、必要な条件を満たした門柱のご提案ができると思います。
エクステリア(外構)の専門店 ライフ・ランドでは、愛知県の三河地区(岡崎市、安城市、刈谷市、豊田市、西尾市など)を中心にエクステリア(外構)工事を行っています。
お客様の要望をお聞きし、最適な商品を無料で御見積させて頂きます。もちろん工事までしっかり手配させて頂きます。弊社ショールームには門柱のサンプルや施工事例集、素材のサンプルやカタログもご用意しております。ぜひそちらも一度ご覧になり、参考にしてみてください。
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この記事が、素敵な門柱ができるよう、みなさんのお役に立てば幸いです。
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