玄関アプローチに階段をつけたい!ポイントは安全性!
エクステリア(外構)でいうアプローチとは、門周りからお家の玄関までの通路のことを指し、ここでは玄関アプローチと呼びます。門柱と同様、ご自宅にきたお客様がまず目にする場所になり、かつお客様をお家の玄関まで導く導線(アプローチ)となります。
玄関アプローチはデザイン性も大切ですが、お家に来る人みんなが必ず通る場所なので、歩きやすさ・滑りにくさなどの安全性も考えなければなりません。駐車場や門周りから玄関までの高低差はあるのか、ベビーカーや自転車・車いすなども乗り入れるのかなど、どのような使用目的かによって、玄関アプローチで使用する素材やデザイン、必要機能などが変わってきます。今回は玄関アプローチにはどんな機能があると快適な生活を送ることができるのかを業界歴25年以上の愛知県岡崎市のエクステリア・外構専門店ライフ・ランドがご提案していきます。
玄関アプローチと階段を一体で考える場合、同じ素材や似たような材質の素材を使用すると統一感がでて、まとまりが感じられます。玄関アプローチで用いられる素材について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
参考記事:玄関アプローチの素材は何がいい?エクステリア専門家のオススメを徹底比較
玄関アプローチに階段を付ける時の検討ポイント
駐車場と建物を建てる高さ(設計GL)との間に高低差がある場合、必ずと言っていいほど、駐車場から玄関をつなげる階段が必要になってきます。晴れの日も雨の日も毎日歩く玄関アプローチなので、安全性を考えた滑りにくい素材を使うことが、階段を作る上で重要となってきます。
玄関アプローチ階段検討ポイント1「高さ・段差」
基本的に階段1段の寸法は踏面(足を乗せる面、上面)300㎜以上、蹴上(側面)150㎜以下が望ましいとされています。
家の中の階段は踏面150㎜以上、蹴上230㎜以下と決められているので、外の階段の方は、踏面が広く、蹴上は低く設定をしなければなりません。靴を履きながら毎日上り下りをすることを考えると、玄関アプローチには面積の広く緩やかな階段が必要となります。また、室内の階段でも同じですが、蹴上の高さを途中で変えてしまうと、躓きの原因となるので注意しなければなりません。どうしても蹴上の高さを変えなければならないときは、踊り場を設けることで、解決することができます。7、8段などの段数が多い場合でも、踊り場をも置けると、安全性がより高くなります。
玄関アプローチ階段検討ポイント2「素材」
水に濡れても滑りにくい素材を使用することがおすすめです。
コンクリートと砂利を混ぜた洗出し仕上げは、よく階段に使用される素材です。玄関アプローチの平らな部分にも洗出し仕上げを用いることができるので、統一感のある玄関アプローチが作られます。また、建物の玄関ポーチから一体となった階段を作る場合、玄関ポーチで使用したタイルなどを使うと統一感のある外構アプローチとなります。しかしタイルはツルツルとした素材のものが多いため、外構アプローチの階段で使用する場合は外床用タイル、または階段用タイルといった表示のあるタイルを選ぶことをおすすめします。階段用タイルは足がかかる部分に滑り止め用の溝を加工がされているので、階段に使用するのには最適なタイルです。しかし加工品となるので、外床用のタイルより高価になってしまいます。
玄関アプローチ階段検討ポイント3「手すり」
手すりは階段の段数が多ければ多いほど必要となってきます。健康な人であれば、2~3段くらいの階段なら手すり無しでも登れるかもしれませんが、お年寄りやお子様、足の不自由な方には少しの段差でも手すりがあることで、階段の上り下りがラクになります。毎日必ず通ることになる玄関アプローチなので、だれもが昇りやすく降りやすい階段を考えることが大切です。また小さいお子様がいるお家では手すりを付けることで、転落防止にもなります。手すりが2段になっているものや、横桟(横バー)を取り付けられるもの、転落防止柵といったものも取り付けることができるので、階段の状況やご家族の状態などを考慮して安心できる階段を検討してみてください。
玄関アプローチ階段のオプション1: スロープ
先程述べたように、駐車場と建物を建てる高さ(設計GL)との間に高低差がある場合、階段が必要となってきます。しかし、小さいお子様がいてベビーカーを使用する場合や、将来的に車いすを使用する場合になったとき、自転車を玄関までもっていきたいときなど、階段だけでなくスロープがあるととても便利です。また、スロープにして段差をなくすことによって、転倒の危険性が減少します。
玄関アプローチスロープ検討ポイント1「長さ・幅」
スロープを設ける場合には十分なスペースが必要となるので、広い場所でないと設置できません。スロープは高さに対して、1/12勾配をとることが理想とされています。例えば50㎝の段差を解消する場合、1/12勾配となると6mの距離が必要となります。このくらいの長さをとることができれば、自走の車いすでも上り下りが可能です。
しかし、ここまでの長さをとることが難しい場合は、スロープを折り返して設置することで3mの距離で納まりますが、幅はスロープ2つ分必要となってきますので、スペースの確保は必須です。自走の車いすでの上り下りではなく、介助者有りの車いすでの上り下りをする前提であれば、スロープの勾配を1/8に変更できます。1/8勾配とするならば50cm段差の場合4mの距離で納まります。
スロープの横幅は車いすであれば1m以上、ベビーカーであれば80cm以上であれば十分な横幅とされています。介助者有りの車いすでの上り下りを考えるのであれば、4m×1m程度のスペースを確保できれば安心してスロープを設置することができると考えられます。
玄関アプローチスロープ検討ポイント2「素材」
階段同様、水に濡れても滑りにくい素材を使用することをおすすめします。洗出し仕上げは、砂利のゴツゴツしたでっぱりが滑り止めとして機能します。
また、コンクリート打ちの仕上げに表面をホウキで掃いたような刷毛の模様をつける刷毛引き仕上げという仕上げ方法も滑りにくくさせる手法の一つです。表面をわざとザラザラにさせるので、ツルツルの表面のコンクリートより滑りにくくなります。洗出し仕上げより安価に済むことも刷毛引き仕上げのポイントの一つです。
玄関アプローチスロープ検討ポイント3「手すり」
スロープにも手すりがついているとバリアフリーの面から見ても良いとされています。お年寄りやお子様、足の不自由な方には、足元が不安定になりやすいのでスロープを設置することで安定して昇降ができます。いざ必要になった時に困らないよう、あらかじめ設置しておくといいかもしれません。
玄関アプローチスロープ検討ポイント4「自転車用」
ベビーカーや車いすなどの通路として使用するのではなく、自転車1台分が通ることのできるスロープを設ける場合もあります。メインのアプローチの階段の横に30cm前後の幅で簡易的にスロープを設けると、自転車の昇降がラクになります。通常のスロープに比べて、勾配をそんなに気にせず施工できるので、自転車をお家の中で保管したいと思っている人にはあると便利な機能だと思います。
玄関アプローチ階段のオプション2: 屋根
玄関から駐車場までのアプローチに距離があると、雨の日には傘を差さないと濡れてしまいます。しかし毎回傘を差しては車の前で閉じて…をやっていると、小さいお子様がいたり、たくさんの荷物も持っていたりするととても不便です。ましてや雨の日に階段の上り下りがあるとさらに危険が高まります。そこでアプローチ用に屋根を設けることで、より良いアプローチに変化します。
玄関アプローチ階段上の屋根ポイント1「雨の日でも快適に」
テラス屋根のような単独で屋根を設置するパターンや、カーポートと兼ねるパターンがあります。駐車場と玄関までの高低差が小さい場合はカーポートの幅や奥行を少し大きくするなどして、アプローチまでカバーできるサイズを設置することをおすすめします。
高低差が大きい場合は高さに合わせてテラス屋根を設置することが望ましいです。アプローチの幅・長さに合わせて小さめのカーポートやサイクルポート、テラス屋根といったものの中から最適な商品を設置できます。
玄関アプローチ階段のオプション3: 照明
昼間は太陽の明るさで歩きやすい玄関アプローチでも、夜になり暗闇の中を歩くことになると、危険が高まります。階段のように段差があると、暗さで段差が見えず踏み外してしまう可能性も考えられるので、玄関アプローチには夜の歩きやすさも考えなければなりません。
玄関アプローチ階段の照明ポイント1「夜でも足下を明るくして安全に」
玄関アプローチの照明は夜間の転倒を防止するため、歩きやすさが必要とされます。アプローチ全体に明るさを取り入れなくても、足元を照らしてくれるだけで十分です。そこでよく用いられるものは、ポールライトやスポットライト、埋め込みライトといった演出照明です。アプローチの横に花壇があれば植栽を照らしつつ、アプローチにも明かりを取り入れるとお庭の雰囲気がグッと上がります。また、階段の場合、蹴込み部分にラインタイプの照明を埋め込ませると、階段1段1段から光が漏れ、幻想的な雰囲気を演出してくれます。照明はお家の夜の表情を変えてくれる大切なエクステリアポイントの一つでもあり、夜の安全性を高めてくれる重要な機能となります。
玄関アプローチに階段をつけたい!必要な機能に迷ったら
いかがでしたか?今回は玄関アプローチの機能となる階段・スロープなどについてお話しました。
玄関アプローチはお家の形・敷地の形によって様々な形状になります。形状によって必要な機能はそれぞれ変わり、またご家族によっても変わってきます。階段が必要な敷地だが、足腰が弱い祖父母がおり、ベビーカーが必要なお子様もいるとなったら、階段だけの玄関アプローチでは家族みんなが快適なアプローチとは言えません。
階段のほかにもスロープや屋根、照明などを設置することでより快適なアプローチになることは間違いありません。毎日歩くことになる玄関アプローチだからこそ、より快適に、そして家族みんなにやさしいアプローチになるよう一度じっくり考えてみてはいかがですか?外構・エクステリア(外構)会社にご相談いただければ、お客様の好みや生活スタイルから、必要な条件を満たした玄関アプローチのご提案ができると思います。
エクステリア(外構)の専門店 ライフ・ランドでは、愛知県の三河地区(岡崎市、安城市、刈谷市、豊田市、西尾市など)を中心にエクステリア(外構)工事を行っています。
お客様の要望をお聞きし、最適な商品を無料で御見積させて頂きます。もちろん工事までしっかり手配させて頂きます。弊社ショールームには玄関アプローチの施工例もご用意しております。ぜひそちらも一度ご覧になり、参考にしてみてください。
ご不明な点などありましたらエクステリア(外構)のスタッフがしっかりとご説明させて頂きますのでご安心ください。
この記事が、素敵な玄関アプローチができるよう、みなさんのお役に立てば幸いです。
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